子供時代の肥満、大人になってからの影響
と聞いたことがあります。
短縮された「メタボ」という別称が認識され定着した「メタボリックシンドローム」。
生活習慣病の原因にもなります。
そのメタボは、大人だけの問題ではないとご存知でしょうか。
最近では、子供のメタボが増えてきているようです。
その原因は、食生活の変化・テレビゲームやスマートフォンの普及・塾などで忙しい日々なので運動不足。
さらに、現代の子供達はストレスが多いとも言われています。
これらが一緒になることで悪い効果をもたらし、メタボリックシンドロームが増え、子供が10人集まれば2人がメタボとのことです。
Contents
子供のメタボの診断基準
生活習慣病の原因になる、メタボ。
大人の場合、内臓脂肪型肥満をベースとして、高血糖・高血圧・脂質代謝異常の二つを併せ持っていることを指します。
子供のメタボも同じように判定しますが、「小児期メタボリックシンドロームの診断基準(6~15歳)」として定められています。
ウエスト周囲径
・男女ともに
小学生・・・75cm以上
中学生・・・80cm以上
または、ウエスト周囲径(㎝)÷身長(㎝)=0.5以上 ※身長の1/2以上
①血清脂質:中性脂肪120㎎/dl以上
または、HLDコレステロール値40㎎/dl
②血圧:最高血圧125mmHg以上、最低血圧70mmHg以上
③血糖値:空腹時血糖値100㎎/dl以上。
子供の頃に肥満体型だったり、メタボだったりすると、大人になった時にメタボになりやすいということは立証されています。
子供のメタボを改善させるときには、食事療法と運動療法が行われます。
食事は量を減らすだけではなく、成長に合わせて栄養バランスを考えて摂ることが大切です。
子供がメタボの場合、両親のどちらかもしくは両方がメタボか肥満というケースが多いです。
先に、パパとママの生活習慣を見直すことが必要で、食事療法と運動療法を家族全員で取り組むことで、子供にかかるストレスを少なくする大切なポイントとなります。
子供の肥満:原因
我が子が成人してメタボにならないようにするためには、肥満にならないようにすることが重要です。
子供が肥満になる原因は、どこにあるのでしょうか。
遺伝
肥満になるのは、遺伝30%・環境70%と言われています。
両親の体重が、標準→10%・どちらかが肥満→50%・どちらも肥満→80%が遺伝するとも言われています。
- 食生活
- 日本食中心から欧米化されたこと
- いつでも手軽に食べ物を手にすることができるようになっていること
このことから、食べ過ぎていることが増えています。
コンビニフード、ファストフード、菓子パンなどの、高脂質の食べ物を摂ることが習慣化されていることや、ストレスの影響もあります。
ストレスによるイライラや不安な気持ちを食べることで解消するのが、子供にとって手っ取り早いストレス解消法になります。
パパとママは、たくさん食べている子供を見ると過食とは思わないで、良く食べる子として見ていることが少なくありません。
運動不足
肥満の子供は、家でじっとしている時間が長く、テレビを見たりゲームをしていることが多いそうです。
お子さんが1日にテレビやゲームをしている時間はどれくらいですか?
肥満の子供は、1日の視聴率が200分を超えていたり、ゲームにかけている時間が長いほど肥満度が高くなると立証されています。
このような子供は、親の趣味やライフスタイルの影響であるということも強く言われています。
結論を言うと、親のテレビやゲーム好きが子供のメタボを引き起こしている可能性がある、ということです。
運動や遊びをする機会が少ない
一昔前は、1日中外で遊ぶというのが子供の生活スタイルでした。
現在は、運動施設などの設備が増えてきていますが、子供が好きな時に自由に利用できるという場所ではありません。
また、学校から帰ってきたら塾や習い事をしているので遊びに行くことができないという場合もあります。
塾などで夜型の生活になっている
学校が終わって塾に行って自宅に帰ってくるのは9時や10時になってしいまいます。
それから、食事・お風呂・宿題などをすると寝るのは深夜になることあります。
しかも塾の前に高脂質・高エネルギーのお菓子や軽食を摂って、帰ってきてからいつもの量の晩御飯を食べるという食生活になると、運動不足、高カロリー食、睡眠不足となり、メタボ一直線の生活習慣になりかねません。
家庭環境
パパとママが共働きで、1人で留守番をしている子供も少なくありません。
- 相手がいないのでテレビを見たりゲームを際限なくしている
- インスタント食品を食べる機会が多い
- 孤食が続き早食いになる
といったことなどが影響すると考えられます。
子供の肥満:リスク
太り過ぎはどうして良くないのでしょうか。
子供の肥満のリスクを知っておきましょう。
・生活習慣病の原因
人間の体は、じっとしているだけでもエネルギーを消費する基礎代謝があります。
体に脂肪が蓄えられる原因は、基礎代謝を超えるカロリーを摂取することです。
1日に必要なカロリーは決まっていて、これを超える食事をしたり、運動をしないで消費カロリーが僅かという状態が続くと、体に脂肪がだんだんと蓄えられ、その脂肪が原因で生活習慣病になる原因にもなります。
・成人してからの影響
毎日食べ過ぎている状態が続き習慣化すると、脂肪が蓄えられやすくなります。
運動しない習慣が付いていると、蓄えられた脂肪は消費されにくくなってきますよね。
子供の頃からの習慣は、大人になってから変えることは努力が必要です。
肥満を防ぐためにへあ、バランスの取れた食事を摂る・毎日続けられる運度をする・生活習慣を正すなどを見直すことで防ぐことができます。
パパとママで子供のころから、習慣化できるように繰り返し身につけてあげるようにしたいですね。
大人になって健康に過ごしたいと思ったときに、このような習慣は必ず役立ってくれますよ。
・メンタルへの影響
肥満になってしまうと、健康に関するリスクだけが問題ではありません。
運動が苦手になってしまい、自分に自信を持てなくなったりなどメンタルへ影響を与えることもありいます。
病気になることを予防し、心も体も健康に成長するためには、健康な生活習慣を身につけることが重要です。
子供の肥満が深刻な理由
子供の頃肥満だった人が、大人になったときに約70%の人が肥満のままだと言われています。
特に、年齢が上がるごとに成人したときに肥満につながりやすいということがわかっています。
幼児期肥満:25%
学童期肥満:40%
思春期肥満:70~80%
思春期は10歳から18歳頃の頃になります。
小学校高学年から高校生にかけて肥満になると、大人になってから肥満のままということになります。
子供の肥満は大人の肥満につながるので、早めに子供の肥満を改善する必要があります。
子供の肥満:食事療法
- 1日3食規則正しく食べる
- 野菜を中心にバランスの良い食事
- 間食はカロリーを意識して量を決める
- ジュースや牛乳をお茶や水にシフトする
- 揚げ物は脂質が多いので回数を減らす
- 食事は家族で食べるようにする
- 楽しい食卓を心がける
- ノンカロリーのキノコ類や海藻類を利用する
など
子供の肥満:運動療法
- テレビやゲームなどは1日にする時間を決める
- 家族で運動をする
- ウォーキングなどの有酸素運動を続ける
- 運度の時間は1日10分から始めて20分、30分と時間を徐々に増やしていく
食事療法と運動療法を平行して行いながら、子供の肥満やメタボの改善をしていきましょう。
減量を急ぐ必要はまったくありません。
運動も食事のあり方も、毎日続けることが大切です。
これ以上増やさない、リバウンドをしないということが良い改善方法です。
子供とパパとママと家族みんなで、肥満改善を目指していきましょう。