無理なダイエットは子供に悪影響を及ぼす?
成長が止まった大人がダイエットをするときに、多少無理をして問題が起こることはそれほどありません。
食べ過ぎたからしばらく食事を減らそう、といったことは多いでしょう。
しかし成長途中の子供がムリなダイエットをすると様々なリスクがあると言われています。
この記事では無理なダイエットが子供たちに与える影響について掲載をしています。
Contents
子供の無理なダイエットは体に悪影響を及ぼす可能性があります
私たち親としては、子供の肥満を解消するために、しっかりと食べて健康的に痩せてほしいですよね。
思春期の女の子たちの話題の中で多いのが、ダイエットのことになります。
テレビに出ているタレントや雑誌に出ているモデルのようなスタイルは、やはりとても憧れますよね。
思春期は、他の人と自分を比べて順位をつけたり、自分のことを必要以上に意識したりする時期です。
そのため、あの子は痩せているのに私は太っている・・・など、劣等感を持ってしまうかもしれません。
思春期は成長途中になりますので、無理なダイエットをすると体や心に影響が出てしまうかもしれません。
普段から子供のことをしっかり見てあげていないと、見落としてしまう可能性もあります。
思春期に無理なダイエットは危険!
思春期は、大人になる準備を始める時期になります。
ホルモンの分泌が増え、太ったように感じるかもしれません」。
中には、痩せているのにダイエットをしているという人もいます。
傍から見ていると、太っていないのになぜダイエット?
と思ってしまいます。
必要のないダイエットは、とてもキケンです。
どういったリスクがあるかというと、調べてみたところでは以下のようなリスクがあります。
特に女の子は体調への影響が大きいと思いますので、気をつけてあげたいですね。
生理がこなくなる
体重や体脂肪が極端に減ってしまうと、生理不順が起きやすくなります。
生理が遅れたり、数ヶ月止まってしまうということもあります。
ムリなダイエットをして栄養が足りなくなると、卵巣まで栄養素がまわらなくなり正常な排卵がされなくなります。
将来、赤ちゃんがほしいと思っても不妊症でなかなかできないと悩む原因にもなります。
無月経は、骨密度にも大きく影響を与えます。
女性ホルモンのエストロゲンは、骨の形成に関る大切なホルモンです。
生理が止まるのは、女性ホルモンが崩れているということになります。
なので、上手に骨が作らずに密度が薄いスカスカな骨の状態になってしまう心配があります。
無月経にならないように気をつけたいですね。
摂食障害
学校・勉強・友達など、思春期の頃は、いろいろな悩みがストレスとなって食欲に影響が出ることが多いです。
その時期と一緒にダイエットをすると、食べることができなくなる拒食症や食べることが辞められない過食症の摂食障害になりかねません。
摂食障害は、死に直結する恐ろしい障害です。
他の病気を発症させるだけではなく、心の病気になってしまうことも。
病院での治療になる場合が多く、入院が必要になることもあるので、簡単にダイエットをかんがえないようにしましょう。
肌がボロボロに
スタイルを気にするばかり、ダイエットで栄養素が足りなくなると、必要な脂質やたんぱく質が底をつき、肌がボロボロになってしまいます。
爪や髪の毛は、タンパク質でできているので、抜け毛の原因になり、潤いのないパサパサの髪になってしまいます。
ホルモンバランスが崩れると、毛深くなるということも言われています。
身長が伸びなくなる
ダイエットをして栄養素が足りなくなると、体の成長が止まってしまいます。
特に身長に影響を与えます。
思春期の時期に無理なダイエットをすると、身長が伸びなくなってしまいます。
カルシウムが不足すると、骨の成長が止まって骨もスカスカに。
ダイエットで食事制限をすることで、大切な栄養素を確保できない危険性があるので注意です。
子供のダイエットで気をつけたいこと:食事の摂り方
食事のコントロールは、今日からすぐにできるダイエットになります。
ですが、急に食事の量を減らしたり、食べなかったりするのは成長期の子供にとって、1日の栄養を摂ることができなかったりするため、充分な成長を促すことができない可能性があります。
子供のダイエットをする時に気をつけたいことは、食事の摂り方です。
・必ず朝食を食べる
「お腹がすいていないから、朝ゴハンは食べない」という子供が増えているようです。
痩せている子供と太っている子供を比較すると、肥満の子どもの方が朝食を抜いているということが多いということがわかっています。
朝食の役割は、体温を上げて脳へのエネルギーを補給して刺激を与え、ホルモンを分泌することで体のリズムが整います。
朝食を食べることは、基礎代謝を上げることにも重要な役割を果たします。
つまり、ダイエットしやすい体作りに必要と言えます。
脳は寝ているときでも活動をしているので、朝起きるときにはエネルギー不足している状態です。
そこにエネルギーを補給しなくては、午前中の活動ができないということはわかりますよね。
朝食を食べることで脳を活発に活動させ、集中力をアップさせることができます。
朝食を食べないとエネルギーが消費されなくなるので、太りやすくなると言われています。
ダイエット中でも、しっかりと朝食を食べるようにしましょう。
食べるときはよく噛んで
食事は、よく噛んで食べるようにしましょう。
充分に噛むと、脳のお腹いっぱいと感じる満腹中枢を活発にすると言われています。
肥満の子供は、噛む回数が少ないと言われています。
食べる量が多く、噛む回数が少ないので満腹感を得ることができないので、ますます肥満を進めてしまっているようです。
子供に教える時は、一口30回噛むなど、回数などを言っても良いですね。
食事はみんなで食卓を囲む
肥満ではない子供は、家族と一緒に食べているということが多いようです。
肥満傾向の子供は、1日3回規則正しく食事を摂る習慣がないので、お菓子を食べたり、晩御飯を食べないで夜食を食べたりしているようです。
家族と1日3食、決まった時間に食事をすることでダイエットをしやすい食事の習慣を身につけることができます。
ダイエットで気をつけたいこと:食事の作り方
発達途中の子供は、栄養バランスの摂れた食事を3食しっかりと食べるのが理想ですね。
ダイエットをしている子供も同じことが言えます。
・味付けは薄味で
濃い味付けになっていませんか?
塩や醤油のしょっぱさ、砂糖の甘さには、中毒性があります。
濃い味付けの料理を食べ続けると、もっと濃い味のが食べたい!と欲するようになります。
そうなると、普段より薄味の料理を食べると、「美味しくない」と認識。
満足できないと認識し、結果的にたくさんの量を食べてしまうのですう。
薄味にするためには、かつお節・昆布などのダシを使って旨味を出すようにしましょう。
しっかり取ったダシを使うと旨味が増すので、砂糖・しょうゆ・塩などを薄味にしても、美味しいと感じることができます。
コショウやカレーなどの香辛料、ニラなどの香味野菜などを料理に多く使うと、味が濃くなったように感じるので、調味料に頼ることなく味付けをすることができます。
・タンパク質を摂ろう
基本は、ご飯・野菜・おかずなど、栄養バランスがとれた食事をすることが大切ですが、ダイエット中はタンパク質を多く摂ることをオススメします。
糖質や脂質などの栄養素とは違い、タンパク質は摂取して余った分は体の外へ排出されて、脂肪になりにくい栄養素になります。
また、ダイエットには欠かすことができない筋肉を作ってくれます。
タンパク質は、魚・肉・たまご・大豆製品に多く含まれているので、食事で積極的に摂るようにしましょう。
・糖質を含む食品を控える
糖質は、エネルギー源として筋肉や肝臓に蓄えられます。
ですが、蓄えられる量には制限があり、その量を超えてしまうと糖質は中性脂肪と変化し、体脂肪となってしまうのです。
食事の中に、多量の糖質があると肥満になる可能性があります。
糖質は、パン・ご飯・麺・クッキー・ケーキ・じゃがいも・さつまいもなどに多く含まれています。
エネルギー源になるので、まったく食べないというのは困りますが、メニューを考える時に、多く使わない、控えるというように工夫して調理しましょう。
子供のダイエットを成功させるために
ダイエットをするときに、食事をコントロールしようとすると、量を控えたり、食事を抜いたりすることがイメージされやすいです。
ですが、成長過程にある子供にとって食事は大切なエネルギー源になります。
だいたいの食べる時間を決めて、家族一緒に楽しく栄養バランスの取れた食事をすることを基本とし、味付けや食品を調節してダイエットをしていきましょう。